現場探偵が語る広島の浮気調査
【取材に応じてくれた原一探偵事務所・広島支社・探偵A氏】
(尾行・張込み等調査実務に支障が出るので、顔はモザイクがかけてあります)
広島での浮気調査の実態について、原一探偵事務所・広島支社の探偵にお話を伺いました。
Q. 広島にも浮気デートの名所がありますか?
東京なら「ディズニーランド」大阪なら「ユニバーサルスタジオジャパン」のような…。
A. もちろんあります!
尾道の街並み・呉市から音戸大橋を渡って江田島のドライブコース・広島のパルコとか。
しかし、広島での浮気調査は、やはり遠くまでのドライブが断然多いです。
例えば、宮島の花火大会なども定番です。
Q. 車両尾行の比率がとても高いのですね?
A. ええ、そうです。
調査を行うにあたっては複数の車両を用意し、また田舎では調査車両を軽自動車(商用バン等)に変え、その場所に違和感なく溶け込ませ、張り込みを行います。
市内の車両尾行で注意が必要なのは、路面電車と立体駐車場ですね。
長崎、松山、札幌などとともに広島にも路面電車があり、車両尾行上の予測に入れるべき要素が一つ増えます。
路面電車のない都市と同じ調子で尾行していると、不意に阻まれて失尾したりするわけです。
ちなみに路面電車の搭乗者を徒歩尾行する場合も、信号系統が違うため、単純に車で追えません。
電車・徒歩・バス・車などを併用した尾行テクニックを状況に合わせて用います。
立体駐車場も数多くあり、急に入られることも多いです。
立体駐車場に入る場面までに追いすぎると一緒に入れなくなってしまい、失尾する危険性があります。
立体駐車場で合流し、1台を駐車場に置いて、他の一台に一緒に乗りこむという行動もよく見られます。
追尾対象の車両が調査の途中で変わる事態も想定しておかねばならないのです。
常に先を予測し、追うところでは追い、追わないところでは距離を離し尾行するのが大切ですね。
Q. 宮島まで追う場合はフェリーですか?
A. ええ。対象者が市内から宮島へ向かう時には、フェリーに同乗して向かうことになります。
この場合、もう一人の調査員は先回りをし、あらかじめ宮島で待機を行う方法をとっています。
宮島に入れば、外国人、観光客が多くほとんどの人がカメラを持ち撮影をしているため、比較的調査はやりやすくなります。
旅館に宿泊のケースが多いためリサーチを行い、宿泊の予約は事前に行い調査をスムーズに進行させています。
Q. 他都市でない変わった調査の経験は?
A. 三次市まで行かれて夜中、人気の無い山の中に入られたことがあります。
いったい、こんな田舎の闇の中で何をしているのだろうといぶかりました。
調査員は近づき難いが、暗視カメラを駆使し確認したところ、密会・デートがホタル観賞と判明しました。
大都市圏では、ありえない調査ですね。
Q. 最終地点はラブホテルが多いですか?
A. そうですね。
当社は全国展開なので、そうではない地域もあるのは知っています。
例えば、横浜はシティホテルの利用の方が多く、シティホテル側も「デイユース」の名称で休憩に対応しているとか。
しかし、全国平均的にはやはりラブホテルが多く、広島も例外ではありません。
それまでにどれだけデートを撮影したところでラブホテルの出入りが撮影できなければ水の泡です。
調査員は、調査に入るにあたって、大体のラブホテルの建物の形状、侵入口を頭に入れておく必要があります。
入った場所から出てくるとは限りません。
Q. 田舎では田んぼや山の中に忽然と電飾きらめくラブホテルが現れたりしますね?
A. そうなんです。
以前、不倫カップルがラブホテルに入室した際、川を挟んで山からしか撮影ポイントが取れないことがありました。
ラブホテルからの出を撮影できるまでに山に約10時間も張り込みすることになってしまいました。
あたりは真っ暗で野犬や熊も出そうな場所だったので、さすがに死ぬかと思いましたよ。(笑)